「お祓いがしたい」
ここしばらく、長女ユウが何度も訴えてきました。
先日の那須ハイランドパークでびしょ濡れになり、私たち家族も「さすがにこれは何かあるのでは?」と感じてはいましたが、
どちらかというと、「災厄」ではなく「強運」の持ち主のような気もする…
でも本人が深刻にとらえているようだし、私も「お祓い」とかしたことないので、どんなことをするのか興味はある。
ということで、
次女フウの七五三以来、10年ぶりに越路の宝徳稲荷大社へやってきました。

思い立って来たものの、すでに夕方だったため、今回は受付方法や金額等の情報だけ調べに来ました。
お祓いについては予約は不要で、一年を通して受け付けているとのこと。
初穂料(ご祈祷のお礼、神様へのお供えとしてお渡しするお金)はおひとり5,000円だそうです。
「公式サイト」の方でも詳しく案内されていますが、わざわざ現地までやって来たのは、こちらの建物を目の前で見たかったから。
私に信仰心はありません。
ただただ、この社の非現実的なスケール感と鮮やかな色彩に魅了されています。

建築の知識も美的センスもない私ですが、いつ来ても圧倒されてしまう。
それともうひとつ。
ここに来ると、記憶の片隅にある景色がおぼろげに浮かんでくるんです。
それは、この神殿とよく似た建物が、風に揺れるススキの草原の中にポツンと建っている、この世のモノとは思えない神々しい景色。
でも、何度ここに来て探しても、同じような場所は見つからない。
もしかしたら、小さい頃に見た夢の中の景色なのかもしれない。
現実には存在しないんだろうなと諦めて帰ろうとしたそのとき、
出入口の看板に、今まで大して気にしなかった文字と矢印が目に留まりました。

「←奥宮」
はて、これは何だろう?
何かに導かれるように、その矢印の方向へ車を走らせてみました。
山の中へと入っていくような細い道。
まずいな~、クマとか出てきそうだな~…
だんだんと不安になってきて、数百メートル進んだところでUターンしようとしました。
そのとき…
ん? 何か見えてきた。
先の方に見えた建物まで行くと、視界が開けた高台に出ました。
そしてそこに現れたのは、夢の中の景色だと思っていたあの神殿。

これだ。
記憶の中に見たススキの草原はないし、少しデザインも違う気はするけど、
間違いない、この建物をずっと探していた。
誰もいない荘厳な社殿が田んぼの中にポツンと立っている風景。
ここは、宝徳稲荷大社の「奥宮」(おくみや)。
私たちが最初にいた下の場所では、夏は「本宮」で、冬は「内宮」で祈祷が行われるそうで、参拝客が多く訪れるのはそちらの方になります。
こちらは、とにかく人の気配をまったく感じない。
そして、この感覚がバグってしまう圧倒的なスケール感。

すべてが異質すぎて、実際にこの場所に立っていても現実か夢か訳が分からなくなってくる。
参拝に来る人が全くいないのに、向かいにある駐車場は何百台止められるんだ!?というくらい広いのも不思議。
さらに謎だったのが、こちらのブロック群。
社殿の脇の敷地に穴の開いた無数のブロックが並んでいました。
これは一体何なんだ?
あまりにも気になりすぎて、家に帰ってからすぐに調べてみました。
このブロックは、ロウソクを立てるものでした。
この奥宮では年一回11月2日に「神幸祭」(よまつり)という行事が開催され、
そのときにここで数万本のロウソクに火が灯されるそうです。
この神事は日を超えて翌3日の1:30まで続き、そこでは「火の鳥」と呼ばれる摩訶不思議な現象(?)が見られるそうです。
気になる人は「宝徳山稲荷大社 火の鳥」で調べてみてください。
私はわりと近くに住んでいるのですが、この行事も火の鳥のことも初めて知りました。
今年はちょうど終わったばかりですが、来年はぜひとも来てみたい。
でも当日は多くの人が訪れ、あの狭い山道で「渋滞3時間」ってこともあるらしい…
【BOOKMARK】
● 公式サイト「宝徳山稲荷大社」



COMMENT