ゴールデンウィークの5月5日、ずっと憧れ続けていた長野県の戸隠神社「奥社」へ家族4人でお参りしてきました。

樹齢400年を超える圧倒的な杉並木を歩き、その荘厳な景色にただただ感動。
しかし、ここに辿り着くまでには本当に長い道のりがありました。
実はこれまで約10年間、何度も参拝を試みては挫折し続けてきました。
周辺の大渋滞に阻まれたり、急な大雨に見舞われたり、急な用事が入って出掛けられなかったり…
ネットの情報によると、戸隠神社は強力なパワースポットゆえに「願い事を明確にしないと試される」「自分を見つめ直すための試練が訪れる」とも言われ、安易な気持ちで行くべき場所ではないとのことでした。
急なトラブルや天候の急変、忘れ物や道迷いなどで参拝が叶わないのは、神様の拒絶のサインであり、方向性が違う、または時期を改めるべきというメッセージなのだとか。
これまでの私の動機は信仰心というより「杉並木が見たい」というミーハーなもの。
神様に「お前、それは違うぞ」と言われていたのかもしれません。
でも、「家族の健康」を願う気持ちも、あの並木道を歩きたい熱意も本物です。
今年こそ神様に覚悟を見てもらおうと決意しました。
連休中、家族の休みが合うのは4日と5日の2日間。
しかし、4日は笑ってしまうほどの大雨。
「また拒絶か……」と肩を落としましたが、夕方の天気予報では戸隠地方に「晴れマーク」がついていました。
「明日なら行ける!」と急ぎ準備を始めましたが、
ここで、スマホで情報をチェックしていたママが「えぇ〜! なにコレ!? めちゃくちゃ歩くじゃん!」と驚愕の声をあげました。
今まで何度も神社周辺を通っていましたが、一番賑わっているエリアを勝手に「戸隠神社=杉並木のあるところ」と思っていました。
ここも「戸隠神社」で間違いないのですが、実は戸隠神社はここ一か所だけでなく、
山の中に5つの社が点在しているのです。

私たちが「ココこそ戸隠神社」だと思っていたのは、③の「中社」でした。
「中社」は戸隠神社の中心的な存在であり、周辺には有名な「戸隠そば」の店や宿坊が立ち並ぶ観光名所です。
しかし、お目当ての杉並木があるのはココではなく、⑤の「奥社」へと続く参道。
片道なんと約2kmの一本道で、ラストには心臓破りの坂が待っているとのこと。
「覚悟を試される」というのはこういうことか。
「え~、やっぱりやめない……?」
覚悟できてなかった人がここにいた…
弱気になるママを何とか説得し、過去の混雑の経験から朝7時に到着できるよう、朝4時に長岡を出発しました。
もちろん、4人全員スニーカーを履いて。

予定通り、7時に到着。
駐車場はすでに7割ほど埋まっていました。
駐車料金は普通・軽自動車で3時間までで800円、追加1時間毎100円で、最高1,200円。
目標は3時間以内に戻ってくること。

前日の大雨によるぬかるみを心配していましたが、参道は水はけが良く、とても歩きやすい状態。
朝の少し肌寒い空気が、体と心をシャキッと引き締めてくれます。
適度に参拝客が周りにいるのも、熊の恐怖(熊除けの鈴を鳴らしている人もいました)を和らげてくれて程よい安心感がありました。

中間地点にある茅葺き屋根の「随神門」(ずいしんもん)。
ここをくぐった瞬間、世界が変わりました。
目の前に広がる巨杉の並木道。
神様の世界へ吸い込まれていくような圧倒的なオーラに、それまでケラケラとふざけ合っていたユウとフウの姉妹も、どことなく神妙な面持ちに変わっていきます。
そしてラスト500m、ついに最大の難所である急勾配の坂道が現れました。

そしてラスト500m、ついに最大の難所である急勾配の坂道が現れました。
ところどころ段差も厳しく、大人でも息が上がります。
子ども達は平気な顔でスタスタと駆け上がっていきましたが、
大病を患った後でまだ体力が完全に戻っていないママは顔面蒼白。
何度も立ち止まり、息を整えながら、一歩ずつ、本当に一歩ずつゆっくりと踏み締めるように登っていきました。
そして、ついにゴールへ。

五社の中で最古の歴史を持つ「九頭龍社」と、その隣に佇む「奥社」。
社殿の前で、家族4人並んで静かに手を合わせ、これまでの感謝とこれからの健康を祈りました。
帰路は足元に注意しながら下り、スタートの大鳥居に戻ってきたときには、往復で1時間20分ほどが経過していました。
スローペースの割にはスムーズで、何より言葉にできないほどの清々しい達成感に包まれました。
その後、せっかくならと五社巡りや名物の「戸隠そば」も頭をよぎりましたが、
朝8時半の時点で「中社」の駐車場はすでに満車。
神社一帯を離脱する頃には、反対車線は果てしない大渋滞となっており、早朝行動の正しさを確信しました。
10年越しの憧れがついに叶いましたが、あの杉並木の魅力には、さらに深く取り憑かれてしまいそうです。
次は早朝の鏡池を巡るルートかな……なんて、早くも次の計画を企んでいます。
(つづく)
【BOOKMARK】
● 公式サイト「戸隠神社」



COMMENT