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飛行機雲って”雲”なのか??

小さい頃、父親から「飛行機雲は雲を出せる飛行機が飛んでいるんだよ」と教えてもらい、以来、長い間それを素直に信じていました。
 
大人になって飛行機がわざわざ雲出すわけないと気付きましたが、かといってあの雲の正体に興味がわくこともありませんでした。
 
ある日、娘が空を見上げて「あ~~、飛行機がオナラしてる~♪」と言っているのを聞いた瞬間、長年スルーしてきた疑問に向き合わねばならぬ時が来たと確信しました。
 
ちなみに娘が「オナラ」と言ったのは、私が見せたアニメ「キン肉マン」の影響です…
 
まずはオナラは目に見えるものではないし、人も飛行機もオナラで空を飛ぶことはできないという事から教えねば…
 
ということで、飛行機雲の正体について調べてみました。
 

飛行機雲の正体

結論から言うと、飛行機雲はたしかに「雲」なんですが、
 
それは飛行機が「出している」ものではなく、
 
いくつかの条件が重なったときに「できる」もの、
 
という事が分かりました。
 
どうして雲ができるのか、簡単に説明してみたいと思います。
 
ちなみに、航空ショーで自由自在に出しているものは、油を焚いて作られた「スモーク」だそうです。
 

飛行機雲が発生する理由

参照:飛行機雲―Wikipedia
 
飛行機雲ができるには、主に2つのパターンがあるそうです。
 
①エンジンの排気が原因で生まれるもの
飛行機が使うガソリンなどの燃料は燃えると二酸化炭素と水になり、水蒸気として放出されます。

私たちの周りの空気には、目には見えませんが、水蒸気が含まれています。
 
空気が含むことのできる水蒸気の量には限りがあり、それを超えてしまった分は「水のつぶ」になります。
 
飛行機が飛ぶ空間にも水蒸気が含まれていて、そこに飛行機が出す水蒸気が加わったとき…

その空間で抱えられる限界を超えてしまうと、水蒸気が固まって水滴になり、それが氷になり、氷がたくさん集まって「雲」が発生します。
 
②翼回りの低気部が原因で生まれるもの
飛行機の翼は揚力(飛行機が浮き上がる力)を得るために、翼の上の方が下の方よりも気圧(空気が押す力)が弱くなります。
 

気圧が下がると、その場所は周りの空気と熱を交換するやりとりができずに温度が下がります。
 
先ほど、空気が抱えられる水蒸気の量には限りがあると説明しましたが、
 
その限界というのは温度によって変化します。
 
温度が高い方がより多くの水蒸気を含むことができ、逆に温度が低いと、含むことのできる水蒸気の量は少なくなります。
 
飛行機の翼で空気の温度が下がると、水蒸気の状態を維持できる上限も下がってしまうので、その空間にもともと存在していた水蒸気も上限を超えてしまった分は固まって水滴となり、そしてそれが集まって雲となります。

 
 

飛行機雲がなかなか消えないときは天候が悪化する
ついでにウンチク的な事がWikiに書いてあったので紹介。
 
飛行機雲が長々と雲を引き、それが長く消えない時は天候が悪化するという観天望気(天気のことわざのような伝承)があり、正確性もかなり高いのだとか。
 

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