「カイジ」や「アカギ」で有名な福本伸行先生による麻雀漫画作品「天 天和通りの快男児」。
「五十嵐 健」は、主人公「天」を兄貴分として慕う中卒の若手雀士。

健の名言
「不遇のまま敗れることもある……」
「それはあるんだ……」
「そのこと自体は否定しない…!」
東西戦の最終決戦、主人公・天の手元には絶望的な配牌が並びます。
その背中を見守る舎弟・健の心の声が、読者の魂を揺さぶります。
「努力すれば報われる」
——そんなのは嘘だ。
一生懸命やった結果、いいところなく朽ち果てることもある。
健はそれを冷徹に認めます。
しかし、だからこそ天の姿に惹かれるのです。
天は最悪の配牌を前に、微塵も気落ちせず、ただ真っ直ぐにそれを受け止めて進もうとしていました。
その配牌は、まさに人生そのもの。
不遇を……、現実を……!離さない!
貧しさ、どうにもならない容姿、才能……
それでも、
「それが自分なら……、自分自身というものなら……」
「しゃあないやろっ…!」
「そこからいけって…!」
全部、天の姿勢を代弁する健の心の声なんですけど、読んでいて号泣しました。
正直、この作品は最終章の「通夜編」が怒涛の名言ラッシュなのですが、
私はこのシーンが一番心に残っています。
健のあの独白は、綺麗事としての「努力」を一度全否定し、その上で「それでも行くんだよ!」と背中を叩いてくれる。
私たちが人生という理不尽な勝負に向き合うための、最高の指針ではないでしょうか。
今の自分自身を丸ごと受け入れて一歩踏み出す勇気をくれた、まさに”心に刺さった”名言でした。




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